今日ご紹介するのは南区の東寺道沿いにある日の出湯さん。
看板を目印に路地へ入るとすぐに昭和の懐かしい世界へと引き込まれていきます!
①建物を見た瞬間に別世界
外観
どっしりとした古民家風のたたずまいに春風を受けてたなびく暖簾。一瞬、今は平成何年だっけ?と考えてしまいます(笑)
建物自体は昭和25(1950)年ごろからのものです。
2010年公開の映画「マザーウォーター」のロケ地でも知られる日の出湯。
いわゆる「聖地巡礼」で訪れる方もいるのだとか。
(参考)https://blog.goo.ne.jp/sentou-yasuko/e/bdb3811047e468bfa5981a93d2427aa4
そして今回は特別に許可を頂き中の様子を撮影することができました。
日の出湯の皆様、本当にありがとうございました!
…では早速暖簾をくぐりたいと思います。
建物内
中に入るとまず目に飛び込んでくるのは各引き出しが大きいロッカー。そしてカゴです。引き出しの中に直接汗やお風呂のお湯や蒸気で湿った衣類やタオルを入れないようにカゴを使います。本来はこのように荷物を置かせる銭湯が多かったのだとか。
さあ浴室へ。壁時計も趣あります!
浴室
タイル張りとレンガが特徴的な浴室内。現在のものは約30年。天窓から優しい日差しが入ってきていました。なお、サウナは休業中。ご注意ください。
丸いくぼみのある浴槽がジェット噴射の湯。撮影日前日に入湯した時に一番落ち着いたスポットでした!
② 昭和新聞
お風呂上りに釘付けになってしまうのがこちらの昭和新聞。昭和30(1955)年ごろからの主な出来事、テレビ欄を半月ごとに順番に掲載しています。この日は昭和55(1980)年の出来事のカレンダーとテレビ欄でした!
平成6(1994)年生まれの私にはなかなかピンと来ない当時の状況ですが(笑)、常連の方々がお風呂上りのルーティーンかのように新聞、テレビ欄を眺め、当時の思い出や体験談を語り合っていました。
番台さんがお客様同士懐かしんでもらって話のネタやつながりのきっかけにと始めた昭和新聞。
間違いなくお客様同士の架け橋の役割を果たしているなと感じました。
③ 季節感満載のイベント
日の出湯のまた特徴の一つとして各季節にちなんだイベントで訪れる方を和やかにします!
春
春のイベントでは5月のGWごろ(今年は6月上旬)に一日だけ行われる菖蒲湯が有名です。浴槽に縦に長細い菖蒲の葉を束ねて浮かべます。菖蒲の葉には痛風、リューマチ防止のおまじないや魔除けとしての効果が伝統的にあるそうです。
夏
夏はまず6月に脱衣所から見える中庭に蛍箱を置きます。蛍は夜8時ごろに光り始め幻想的な景色を作り出します。7月、8月になると脱衣所内に風鈴と、氷柱が登場!京の厳しい暑さを忘れさせてくれます!
秋
秋は11月に竹灯籠のライトアップが中庭で行われます。源氏物語のモデル地でもある京都(嵐山)。秋の京に竹は欠かせません。
冬
12月の冬至の日は柚子風呂になります。柚子の香りにはリラクゼーションの効果があり、染み出るビタミンCには風邪予防の効果があります!
冬も厳しい京都。柚子風呂に入って寒さに備えていきたいですね!
まとめ
今月5日にアップしたサウナの梅湯さんと対照的に昔懐かしい建物、そして季節感や風流を意識したサービスが大変印象的でした!それぞれの季節の到来をの日の出湯さんで感じてこれかも都での生活を楽しんでいきたいと思いました!皆さんも日の出湯で懐かしさ、季節を感じて和んでみませんか!
SPOT INFO
・営業時間 16時~23時
・料金 大人(中学生以上) 430円
中人(小学生以上) 150円
小人(乳幼児) 60円
・定休日 毎週木曜日
・地図
姉妹店である京都ecoトリップから自転車で2,3分 東寺道沿い、近鉄京都線の高架をくぐってすぐです。
・ホームページ
日の出湯ホームページ