京都屈指の観光エリア・東山には、清水寺や八坂神社などの有名な寺社だけでなく、路地そのものの景色を楽しめる通りが多くあります。
例えば、お茶屋の立ち並ぶ祇園・花見小路や、清水寺のお膝元の二年坂・産寧坂、川沿いの柳が美しい祇園白川などは、京都を代表する風景としてまず思いつく有名どころ。
しかし、有名だからこそカメラを構える観光客で溢れかえり、「雰囲気台無し…」とがっかりしてしまう方がいるのも事実です(´・ω・`)
そこで、「もっと静かに京都の街並みを楽しみたい!」という方にお勧めしたいのが、高台寺近郊にある【石塀小路】。
近年はどこに行っても混み合う京都とは思えぬ静寂の理由は、まず入口の見つけづらさ。
八坂神社から行くなら、南楼門を出て、下河原通りを南に進み、三筋目あたりの細い路地から入ることができます。
そして、すぐそばに花見小路などに並ぶ有名小路・「ねねの道」があることも、人けのなさの理由の一つ。
石畳の一部には、廃止された京都市電の敷石が使われているそうです。
日中はもちろん、日没後の散策もオススメ。提灯などに灯された白熱灯の温かい光が、石畳と木塀を幻想的に照らし出します。
写真の通り道幅は広くないので、自転車で行く際は、押し歩きをするか、お近くの駐輪場に自転車を停めて手ぶらで散策するのが良いですね。
ただし!石塀小路は旅館や料亭なども多くありますが、一般の民家も存在するれっきとした【住宅街】です。原則として観光地ではありません。
実際に路の随所には、目立ちませんが写真撮影禁止の札や、静かに観光するよう求める看板が見られます。
厳しく取り締まられているようではありませんが、インスタ映えするからと写真撮影をしたり、テンションが上がりすぎて大声で騒いだりするのはNG。
そもそもそんなことをしては、せっかくの数少ない静かな小路が台無しです。
お出かけの際はマナーを守り、京の町の静寂をお楽しみ下さいね。