京都には、かつて市電と呼ばれた路面電車が走っていました。
残念ながら現在は廃止されてしまって久しいのですが、松山と広島では、今でも当時の車両を大切に使ってくれています。
旅行に行った際に撮影できたので、ご紹介いたします!
松山で見つけた京都市電
松山の公共交通機関と言えば「伊予鉄」。伊予鉄の市内電車では、5台の車両が現役で活躍しています。
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大手町駅前を走る市内電車。かつては京都を走っていた車両です!
少々話はそれますが、この写真を撮影した場所は、日本で唯一「普通の電車」と路面電車が直角に交差する場所なのだそうです。写真のオレンジの路面電車の右側から、ひょこり顔を出しているのがわかるでしょうか? これがまさに路面電車との交差を控えた「普通の電車」の姿です。
広島で見つけた京都市電
広島観光に行った方なら、きっと一度は乗ったことがあるだろう「広電」。広電では、15両の電車が現役で活躍しています。
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原爆ドームの近くで撮影した路面電車。これも、かつては京都を走っていました!
広島の電車は、一両ずつ名前が付けられているのが特徴で、写真の電車は「西陣」でした。他にも「祇園」や「東山」など、京都にまつわる地名が名付けられています。
京都でたのしむ京都市電
保存されている電車
京都では、残念ながら走っている姿を見ることはできません。
しかし、公園等で保存されていることも多いので、「止まっている姿」ならたのしむことができます。
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伏見のとある公園に保存されているかつての市電。
この他にも、梅小路公園や平安神宮など、意外と多くのスポットに保存されています。
嵐電(らんでん)
四条大宮と北野白梅町から嵐山を結ぶ「嵐電」は、市電ではありませんが、一部路面を走る箇所もあるかわいい電車です。路面電車の雰囲気を味わうなら、嵐電に乗ってみるのも一興です。
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「山ノ内」電停で撮影した嵐電。細い安全地帯(駅のホーム)が特徴的です。
京津線
京都市営地下鉄の東西線は、その東側で京阪電車京津線と相互乗り入れをしていて、その終点に近い滋賀県のびわ湖浜大津駅付近では路面を豪快に走ります。車両が長く一般的な路面電車とはかなり様子が異なりますが、路面電車という点では共通の側面を持ち合わせています。
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京都では地下鉄だった車両が、滋賀では路面を走ります。なんといっても、この長さが特徴的です!
まとめ
昨日まで松山、昨夏に広島と旅行したときに出会ったかつての京都市電を少しだけご紹介させて頂きました。
旅行に行っても京都のことを考えている自分に少々呆れるところもありますが、知らない土地で自分の住むまちとの接点を見つけられるのはとても嬉しい瞬間です。
他のまちでも、どこかでかつての京都市電は走っているのでしょうか? またどこかで出会えたら嬉しいなぁ!