普通「富士山に行こう」と言ったら、頂上を目指すと解釈するのが常道です。
けれど、大文字山の場合少々事情が異なります。京都の人が「大文字山に登ろう」と言った場合、その目的地は頂上ではなく「大」の字を指すことが通例です。
かくいう私も「大」の字までは何度か登ったことがありました。けれど、今回は思い立って、初めて頂上まで行ってみることにしました。
頂上からは、伏見稲荷大社まで続く東山の峰と、その左側に山科、右側に京都盆地を眺めることができました。東山の山脈がまるで躍動感溢れる龍のように見えたのが印象的でした。
頂上にはベンチが置かれていて、何組かの方が思い思いに過ごされていました。私もリュックを降ろして、休憩させてもらいました。
道中はざっくり2つのパートに分けられます。前半は「大」の字まで、後半はそれ以降です。所要時間は、両者とも30〜40分ずつくらいでしょうか。
前半は、ハイキング気分で歩けます。幼稚園児でも登れるレベルです。
しかし、後半は一転登山服を来た方のほうが多く、それなりに準備が必要です。今回は蛇に遭遇したりもしたので、何かが起きても大丈夫なように準備はしておくべきです。
行ったことのない場所に行くというのはたのしいものです。京都には、まだまだ知らない場所がたくさんあります。一つひとつ丁寧にまちを楽しんでいこうと改めて決意し、帰路につきました。