京都駅の京都タワー側の出口を出ると、巨大な地図が掲げられています。
京都全体を俯瞰できるこの地図、少し調べてみると昭和3年頃に描かれたものだそうです。
この年、昭和天皇の即位を祝う一連の行事の一つとして、京都では「京都大博覧会」という大きなイベントが開催されました。
よくみると、現在の平安神宮の辺りには、大博覧会の「東会場」の文字が書かれています。
二条城の敷地には、「西会場」の文字も見られます。
さらによく見ると、現在の京都国立博物館のある辺りには「南会場」と書かれています。こちらは敢えて拡大写真を掲載しませんので、ご自身の目でご確認ください!
この地図が製作された昭和初期から、すでに100年弱の時が流れました。その間、もちろん変化したこともたくさんありますが、基本的な部分は現代に踏襲されています。その気になればこの地図を持って、令和の京都を散策することも可能だと思います。
長い時間、まちが守られ続けているということが京都の魅力の一つであることを再発見させてくれる、貴重な地図です。