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まだまだやります池特集!③鏡湖池(金閣寺)

今月の第三回目は皆さんご存知の鹿苑寺(金閣寺)からです!
禅寺の境内で異彩を放つ金閣に目が行きがちですが今回注目するのは金閣の手前に広がる「鏡湖池(きょうこち)」です!
実はこちらの池にも足利義満の権力や欲望を垣間見えるポイントがあります。
また最近新たにこの池の周辺で解明されたこともありますので合わせてご紹介したいと思います!

葦原島と大名石

金閣は義満の権威を示す建築物と小中学校の授業で習ってきたと思いますが、
義満の性格、権力を表すヒントは実は何気なく佇む島と石にもあります!
まず金閣を正面にして丁度手前にある大きめの島です。
こちらは「葦原(あしはら)島」です。

「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」と昔の日本の尊い呼び方が名前の由来です。
形は日本列島を意識したと言われていますが、当時の歴史上北海道や沖縄は入っていません。

そしてもう一つ池の西側(金閣を正面にした時の左側)をみると島を囲うように石が点在していますが、
これらの石は作庭時当時の守護大名家によって奉納されました!
義満は石を奉納してもらうことで守護大名たちにいわゆる「ヨイショ」されていました。

そして義満はそんな守護大名たちに見立てた石と日本列島を金閣の三層目から見下ろして自己陶酔していたと言われています!
いわゆるナルシスト!?だったかもしれません。
また金閣から見た鏡湖池を扇にしたとき金閣=扇の要=政治、権力の中心と見立てられるように作ったともされています。
義満にとって鏡湖池も自己表現に欠かせない部分になっています!

参考:https://xn—-kx8a55x5zdu8lso8dvuf.jinja-tera-gosyuin-meguri.com/category/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%83%BB%E9%87%91%E9%96%A3%E5%AF%BA%E3%81%AE%E5%A2%83%E5%86%85%E3%81%AE%E3%80%8C%E8%A6%B3%E5%85%89%E3%83%BB%E8%A6%8B%E6%89%80%EF%BC%88%E8%A6%8B%E3%81%A9%E3%81%93%E3%82%8D%EF%BC%89/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%83%BB%E9%87%91%E9%96%A3%E5%AF%BA%EF%BC%88%E9%B9%BF%E8%8B%91%E5%AF%BA%EF%BC%89%E3%80%8C%E9%8F%A1%E6%B9%96%E6%B1%A0%E3%80%8D

もう一つの池

現在、拝観券を受け取り進むとすぐに工事作業中のフェンスが見えてまいりますが、
なんとその奥に鏡湖池の他にもう一つの池が造営される予定だったのではということが最近の研究で明らかになってきました!
金閣が建立(1397年)されてから早く義満が亡くなってしまった(1408年)ためこの造成計画が頓挫してしまったということですが、
ますます池やお寺にミステリーが深まって人々の注目がさらに集まるのもまた良いのかもしれませんね!

記事も載せておきます。

https://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20181011000196

まとめ

金閣の存在感がまばゆいばかりではありますが、池にも義満の人を垣間見るポイントを感じていただけたら幸いです。
観光スポットで長年に渡り定着していますが、まだそれでも解明されていない池の謎がまだまだあるのがさらに興味をそそられますね!
皆さんも訪れる際はぜひ視線を金閣より少し手前にも配って頂きたいと思います!

Spot Info

maps:

鉄道+市バス:・京都駅もしくは阪急西院駅から205系統(混雑しやすい系統の一つです。ぜひ自転車で!)「金閣道」から徒歩1分。
    
自転車:本店(京都駅八条西口)、京都タワー店からそれぞれ約50分。四条烏丸店からは約40分。

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