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銀閣寺の見どころ

『金閣』と『銀閣』。
京都と言えばこの二つのお寺は必ず思い浮かぶと思います。
金閣寺は定番です。ほとんどの方が一度は行ったことがあるかもしれません。
銀閣寺は・・・どうでしょうか?名前と見た目の派手さが無いせいか、「まぁ、銀閣寺は行かなくてもいいか!」という方も多いかもしれません。

ですが!
実はこの銀閣寺・・・金閣寺よりもリピーター率が高い気がします。(※出発前の道案内をしている私の個人的な印象です。)それほど銀閣寺には多くの人を魅了し、「また行きたいなぁ・・・」と思わせる見どころがあるんです・・・!

ということで、前回紹介した黄金色目映い金閣寺に代わって、今回は侘び寂び感じる名刹、銀閣寺の見どころを紹介いたします!

実は『銀閣寺』は俗称。本当の名前は・・・

京都観光でも人気な“銀閣寺”。
実は“銀閣寺”というのが俗称という事はご存知でしたか?

銀閣寺の本当の名前は『慈照寺』(じしょうじ)。
正式名称の由来はこのお寺の完成を見ずに死去した足利義政の法名だそうです。

“銀閣寺”という名前は“金閣寺”と対比されて使われた呼び名だとか。
「もともと銀色だったから“銀閣寺”」ということではない・・・そうです。
そう考えると金閣寺と同じように銀箔で装飾されていないということにも納得がいきますね。

“銀閣”と呼ばれる『観音殿』がこちら。
二層のうち、下層の心空殿は書院風の造りで住宅、上層の潮音閣は観音菩薩を安置する仏堂になっています。

そしてよくよく銀閣の上の方を見てみると、そこには天下太平の象徴である“鳳凰”が立っています。

凛々しい姿で東を向いて立つこの鳳凰は、観音菩薩を安置する銀閣を絶えず守り続けています。

苔生す美しい庭園と展望台からの絶景は必見

茶道や華道、建築、絵画、芸能など、多くの文化を手厚く支援したことで有名な文化人 足利義政。

特に銀閣寺の裏山にある庭園は、義政自らが作庭指導をしたとされる池泉回遊式庭園(大きな池を中心としてその周囲に山や小島、橋等を作り、各地の景勝を再現した庭園)で、国の特別名勝に指定されています。

京都には他にも美しいお庭は数多くありますが、銀閣寺の庭園は苔と緑が美しく、なかなか見応えがあります。

こちらの庭園が模しているのは『苔寺』としても有名な西芳寺。足利義政は、当時女人禁制の修行道場だった西芳寺の庭園を「どうしても母親に見せたい」と思い、自ら作庭指導をしてこの庭を作庭したのだとか。ホンモノの苔寺に負けないほど美しい庭園は今も多くの人を虜にしています。

そしてこの庭園の奥には、当時義政も愛用していた井戸の跡「お茶の井」と呼ばれる湧き水のでる場所があり、現在もお茶会が行われる際にその湧水が使われるほど良質なものなのだそうです。一度でいいからこの湧水で淹れたお茶、頂いてみたいですね・・・

西芳寺の庭園を模した庭。緑が美しい。

西芳寺の庭園を模した庭。緑が美しい。

洗月泉

洗月泉

苔生す庭

苔生す庭

母のために作った庭園。立派です。

母のために作った庭園。立派です。

茶の湯の原点“わび・さび”の美はここで生まれた!

今や、茶道・華道・建築・芸能などにおいて欠かせないものとなった“侘び・寂び”の心。

金閣寺に見られる“華麗”な美しさを求める「北山文化(室町文化)」。
それとは対照的に“侘び・寂び”の美しさを重んじた「東山文化」。

その“侘び・寂び”の美意識を世に広め、「東山文化」を生み出した舞台となったのが、ここ銀閣寺の東求堂(とうぐどう)です。

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もともと足利義政の持仏堂(自分の信仰する仏像や先祖の位牌を安置するお堂)だった東求堂は、現存する最古の書院造りと言われています。

二部屋あるうちの一つ、四畳半の部屋は同仁斎(どうじんさい)と呼ばれ、かつては義政の書斎でした。その四畳半の部屋は現在の茶室の原型とも言われており、「最古の茶室」という見方もあるほどとても貴重なものだそうです。

通常は非公開の東求堂内部。
実は現在『秋の特別拝観』期間中で、内部を公開していらっしゃいます!

特別公開の期間は以下の通り。
有料ですが、これは一見の価値ありです。

SPOT INFO

銀閣寺 秋の特別拝観
期間:10月4日(土)~11月30日(日)
時間:午前10時~午後4時(受付締切:午後3時30分)
特別参拝料:一般参拝料とは別に1人¥1000の特別拝観料が必要
詳細:http://www.shokoku-ji.jp/a_news11.html
※自転車は銀閣寺近くの市営観光駐車場に駐輪して下さい。