こんにちは、スタッフ江口です。
およそ40年前まで、京都の道路には電車が走っていました。「市電」といいます。
その時代に生まれることのできなかった私は、残念ながら自分の目で市電の姿を見ることはできませんでした。しかし、今もなおまちのそこここに残るその名残を探しながら、ときどき、痕跡巡りをたのしんでおります。
行動手段はもちろん自転車です。路面電車の痕跡巡りをすることと自転車に乗ることというのは、ほぼ同じくらいの速度で走ることができるという点でとても相性がよいのでございます。
写真データベースがオープン!
そんな市電懐古に少しでも興味のある方ならびっくりすること間違いなしのデータベースが、このたび「京都の鉄道・バスアーカイブ研究会」さんと「立命館大アート・リサーチセンター」さんによって公開されました。
その名も、「京都の鉄道・バス 写真データベース」です。
このデータベースには、市電をはじめとした、京都の電車とバスの写真が約2000点!も掲載されています。しかも、その写真それぞれには、驚くほどに丁寧に情報が整理されていて、「いつ頃」「誰が」「どこで」撮影したものなのかが丁寧に調査されています。
特に、撮影場所については、該当場所をGoogle Mapで表示する機能を搭載するほどの至れり尽くせりぶりで、現在の風景との比較を存分にたのしむことができる仕組みになっています。
このデータベースの作成にあたられた皆さんの情熱に、私は心底圧倒されました。そして、作成者の皆さんに感謝しながら私は一枚一枚じっくりと鑑賞させていただいております。
写真展も同時開催!
このデータベースの公開に合わせて、「古写真からみた昭和京都の生活~市電の音が聞こえる風景」と題された写真展も開催されました。
会場には、数多くの路線図やその写真などが展示され、往時を懐かしむ人たちで賑わっておりました。
パネルには、写真展への参加者が思い出を書き込めるスペースもあり、それを読んでいくのもとてもたのしかったです。
また、新たな刺激をいただいたので、近いうちに配線跡サイクリングを挙行してみようと思います♪