7月・・・もう夏本番ですね!
7月の京都の一大イベントと言えば、そう“祇園祭”です!
今年は49年ぶりに山鉾巡行が前祭・後祭の2回に分けて行われ、大船鉾が復興・・・
間違いなく例年に勝る盛り上がりになります!
今回は、その“祇園祭”に沸く7月の京都を120%楽しむためにここだけは外せないスポットの一つ『八坂神社』を紹介します!
そもそも“祇園祭”って何のお祭り・・・?
京都の夏の風物詩である“祇園祭”は
『八坂神社』の祭事の一つ。
祇園祭のハイライトは何と言っても山鉾巡行!
山鉾(やまほこ)と呼ばれる山車が町内の人々によって建てられ、
豪華絢爛、煌びやかな装飾が施された山鉾や花傘が大通りを巡行します。
「動く美術館」と称されるほど、それぞれの鉾によって異なる貴重な装飾が施され、
見ているだけでため息が出るほど美しいんです!
さて、祇園祭と聞くと
祭のハイライトである山鉾巡行が大きく取り上げられますが、
実は、7月1日の「吉符入り」の神事に始まり、
31日の疫神社で行われる「夏越祭」まで
一か月に渡って行われる数々の神事をまとめて「祇園祭」と呼んでいるんです 。
一か月続くお祭り・・・
これほどまで大がかりなお祭りが始まったのはなぜなのか・・・気になりませんか?
ここから少し歴史のお話。
今から1145年前の869年、全国で疫病が蔓延していました。
牛頭天王の祟りが原因だと思った当時の人々は、
その魂を鎮めることで疫病が収まると考えました。
そして祇園社(現在の八坂神社)にて勅を奉じ、
当時の国の数と同じ66本の鉾を立てて、
神泉苑で疫病退散の神事を行いました。
これが祇園祭の始まりです。
始めは疫病が流行った年のみ行われていた祇園祭ですが、
970年から毎年の行事となり、
途中、保元・平治の乱や応仁・文明の乱で中断する年もありましたが、
今日まで続く京都の夏の風物詩となりました。
ぜひ今年の祇園祭は
「八坂神社」にお参りして厄除け祈願をしてから
山鉾巡行を見に行ってみてください!
重要文化財!「祇園造」の本殿は必見!
みなさん、神社に行くと必ず本殿でお参りをすると思いますが、
本殿の外観をじっくり見たことってありますか?
私はというと、とにかくお賽銭を投げて鈴を鳴らし、
二礼二拍手一礼で挨拶を済ませて、お願い事をし、
本殿の外観じっくりみることもなくお参りを終えています。
いつもなら本殿でお参りをして、
そそくさとおみくじを引きに行く私ですが、
ふと振り返ってみた本殿の美しさに立ち止まってしまいました。
多くの神社は拝殿と本殿は別々に建てられており、
参拝者は拝殿からお参りをします。
例えば、下鴨神社の拝殿はこちら。
※本殿は拝殿の奥に建っていますが、参拝する場所からは見られません。
一方、八坂神社の本殿は全国的にこの八坂さんでしか見られない「祇園造」という造り。
本殿と拝殿が一つの大きな屋根で覆われています。
八坂さんにお参りする際は、
是非ともじっくり本殿の造りを眺めてみて下さい。
屋根の曲線や細かい装飾などなど・・・
重要文化財の本殿、本当にかっこいいです!
祇園祭が行われる7月に京都に来られる方は、八坂さんの本殿鑑賞を忘れずに・・・!
SPOT INFO
◎八坂神社
拝観時間:境内自由
拝観料:無料
HP:http://www.yasaka-jinja.or.jp/
駐輪スペース:近隣にコインパーキング有