相国寺の北にある『御霊神社』は、“心をしずめる神社”として広く信仰され、心の健康や厄除けのご利益を求めて祈願に来られる方が多い、非常に古い歴史を持つ神社です。
という事で、健康ご利益寺社めぐりの第四弾(最終回)は『御霊神社』のご紹介です!
“心をしずめる神社”と云われるワケ
794年に桓武天皇の勅願によって創建された『御霊神社』が“心をしずめる神社”として広く信仰を集めているのには、祀られている早良親王(さわらしんのう)の最期が大きく関わっています。
784年、平城京からの遷都を考えた桓武天皇は、その指揮官、いわば遷都の責任者として藤原種継という人物を任命します。長岡京への遷都後、なんとその種継が造宮の監督中に何者かに暗殺されてしまいます。
暗殺計画の主犯格や実行犯が次々と逮捕され刑に処されていく中、暗殺計画を企てた者の一人として名前が挙がったのが早良親王でした。
東大寺などの南都寺院と繋がりが深かった早良親王は、遷都によって影響力が排除されることを阻止するために暗殺を企てた、と疑いをかけられ流刑に処されましたが、無実を訴えるために絶食し、淡路島へと流される道中に憤死してしまいます。
その後、桓武天皇の周辺人物の病死、疫病の流行、洪水などが相次ぎ、“早良親王の祟り”だと恐れた天皇は鎮魂の儀式を行い、794年に建立したのが『御霊神社』です。
政局に敗れ、恨みを残したまま亡くなった者たちの魂を鎮めるために建てられたことから、“心をしずめる神社”として『御霊神社』は広く信仰されるようになったのです。
心穏やかな毎日のお供に…
心の安定が保てていれば穏やかな毎日を送ることが出来ますが、時として悩みやプレッシャー、強いストレスを感じることによって心が乱されてバランスを崩し、人間関係が上手くいかなくなったり、仕事でミスをしたり…と悪循環に陥ることがあります。
『御霊神社』ではそんな方におすすめしたいお守りが2つ。
一つは「こころしずめ守」。(※写真はコチラをご参照ください。)
可愛らしい巾着型で、他にはない“こころしずめ”のご利益を持ち帰りましょう*
もう一つは「厄除け守」。
最近いろいろ上手くいかないなぁ…と悩んでいる方、この厄除け御守に不安な気持ちや悩みを預けて、心軽やかに日々を過ごせるといいですね*
SPOT INFO
◎御霊神社(上御霊神社)
拝観時間:自由
拝観料:無料
駐輪場:有