京都の繁華街“四条河原町”の中でも、多くの商店が軒を連ねる“新京極通”の一角に『蛸薬師堂』はあります。こちらのお寺は“身体健全”や“病気平癒”のご利益があると言われています。
というわけで【健康ご利益寺社めぐり】の第二弾は『蛸薬師堂』をご紹介します!
蛸薬師堂と”タコ”のお話
こちらのお寺の正式な名前は”永福寺”。ではなぜ『蛸薬師堂』と呼ばれているのでしょうか?それには一つの言い伝えが大きく関わっています。
昔、このお寺で修行をする善光という僧侶がいました。ある時、善光の母が重い病にかかってしまい、看病するも一向に良くなりませんでした。病弱な母は、「好物の蛸を食べれば病が治るかもしれない」と善光に言いますが、もちろん善光は僧侶の身。魚を買う姿を誰かに見られればどうなるか分からない…と躊躇っていました。
しかし善光は、「どうしても病に苦しむ母に蛸を食べさせてやりたい」と蛸を買いに市場に行きました。そしてその姿を町の人々に見られ、お寺の前で「何を買ったのか」と問い詰められてしまいます。
善光は薬師如来様に一心に祈りました。
「この蛸は私の母のためのもの。どうぞお助け下さい。」
善光は覚悟をして蛸の入った箱を開けると、たちまちその蛸がお経に変わり、霊光を放ったといいます。そしてその光が善光の母を照らすと、たちまち病気が回復したといいます。
それ以来、薬師如来は“蛸薬師如来”、永福寺は“蛸薬師堂”と呼ばれるようになったのだそうです。
タコをなでて病気平癒祈願
蛸薬師堂の境内を抜けて御本尊の前まで行くと、一際目を引くのが“なで薬師”。
木彫りなのですが、今にも動き出しそうな躍動感。そして木彫りなのにこのヌメッと感。忠実に再現されてます。
こちらの“なで薬師”さん、左手でなでるとすべての病気が治ると言われているそうです。お参りする人はみなさん、薬師如来様に手を合わせた後、なで薬師をなでてから帰っていきます。みなさんもお参りされた際はぜひ!
ご利益をお持ち帰りしたい方に…
蛸薬師堂の病気平癒のご利益を持ち帰るなら「病気平癒御守」を。
レトロ可愛い「手書き絵馬」もおすすめです*
風邪に効きそうな蛸薬師堂の「しょうが湯」も!
京都旅行の思い出にご利益のあるお土産…いいですね♪
名称 | 蛸薬師堂永福寺 |
---|---|
時間 | 8:00~16:30 |
お休み | なし |
料金 | 無料 |
公式サイト | |
駐輪場 | 無し(※河原町エリアの近隣駐輪場に駐輪して下さい) |
※ 2015年6月27日現在の情報です。