同じ場所にあるのに、まったく表記の異なる2つの住居表示板。
上部の仁丹は「下京区綾小路通西洞院東入上ル 新釜座町」、下部のライオンズクラブは「四条通新町西入下る 新釜座町」と書かれています。
ややこしいので、表にまとめてみると次の通りです。
仁丹 | 綾小路通 | 西洞院 | 東入 | 上ル |
---|---|---|---|---|
ライオンズクラブ | 四条通 | 新町 | 西入 | 下る |
結局は同じ場所を指すのですが、このカラクリ、お分かりになるでしょうか?
以下、地図をみながら読み進めてください。
仁丹は、綾小路通と西洞院通が交わる場所を起点に、東に進んで、一つ目に曲がれるところを上ル(北へ進む)と表記しています。
一方のライオンズクラブは、四条通と西洞院通が交わる場所を起点に、西に進んで、一つ目に曲がれるところを下る(南へ進む)と表記しています。
もう、おわかりですか?
この2つの表示板がある場所は、地図のほぼ中央を貫く(南北)の通りにあるということがわかります(この通り、途中直角に2回曲がっている京都では珍しい形をしていますね)。
蛇足ですが、この通りは石畳の敷かれた風情ある道で、通称「膏薬の辻子」といいます。
こうやって、住所を読み解きながら目的地を探していくというのも、京都の楽しみ方の一つです。
いや~、たのしいですね😊