三十三間堂の東向かいに小さなお寺があります。

「血天井」と書かれた立て札が目印です!

本堂前には枝垂れ桜が咲いています。
「養源院」とは、淀殿とお江の父親である浅井長政の戒名であり、浅井、豊臣、徳川と所縁のある戦国時代が好きな人には外せないお寺でもあります。
伏見城の遺構を移した本堂の広い廊下の天井には伏見城落城時に徳川の家臣・鳥居元忠らが自刃した廊下の板が使われており、これが「血天井」として有名です。
天井には、黒いシミが広がっており、戦国時代の戦いの生々しさを実際に感じることができます。
また、「風神雷神図屏風」を描いた俵屋宗達の作品、本堂内の襖12面の松図と白象・唐獅子・麒麟を描いた杉戸絵8面(重用文化財)も拝観できます。特に白象図は中学校・高校の美術教科書に使用されるほど有名です。
宗達の養源院というお寺に合わせた構図や意図で描いた作品は面白くとても見ごたえがあります。

俵屋宗達の杉戸絵(右:白象図、左:獅子図)
歴史に興味のない方、苦手な方でもお寺の方が丁寧に解説案内して下さるので安心して解説を楽しみながら拝観することができます。
東山を散策される際にはぜひ、養源院に足を運んでみてください~