今月二回目は市内西の端の小塩山のふもと、大原野神社境内にあります鯉沢の池(こいさわのいけ)です!
静寂に包まれたこちらの池そして神社には藤原氏との深い縁や湧き水など
ぜひ知っていただきたい所がいろいろとありますので
ご紹介したいと思います!
神社の成り立ち
元来は桓武天皇が長岡京へ遷都する際に藤原氏の氏神である奈良の春日大社の分霊をこの地に祀ったのが始まりとされています。
850年には藤原冬嗣の孫にあたる文徳天皇がこちらの神社の社殿を造営しました!
別名「京春日」ということもあり写真奥に映る鹿のようにところどころ、
春日大社や奈良のような雰囲気を感じられます!
湧き水による池
さて、鯉沢の池ですが、鏡容池(龍安寺)や大沢池(大覚寺)のように人工ではなく古くからの湧き水でできています。
確実な史料はないもの池の湧き水が神社創建に繋がったと言われています!
またこちらの池は藤原氏の氏寺である興福寺(奈良市)の「猿沢の池」を手本に造られたとも言われています。
参考:・http://www.kyoto-ga.jp/greenery/kyononiwa/2014/07/post_9.html
・https://4travel.jp/travelogue/10520247
それにしてもただ今のシーズン、
この池は睡蓮と蛙の池になりますね!
蛙のサイズもデカいです!
(写真中央付近)
蒼龍池(平安神宮)の蛙の飛び込んだ音が「ピチャ」ならば
鯉沢の池の蛙は「ボトン」っと重量を感じる音でした汗
そんな池と周りの景色について紫式部は
ここにかく 日野の杉むら埋む雪 小塩の松に 今日やまがへる
『紫式部集』
と詠みました。
父の藤原為時について越前(福井県)に行った時、
日野山の雪景色を観て大好きな大原野の雪景色がはっと浮かんできたのかもしれませんね!
参考:http://sirdaizine.com/travel/Oharano.html
幻の桜
池の北側(社殿側)にはなんと毎年3日ほどしか花を観られない「幻の桜」が植えられています!
その名は「千眼桜」です。
ソメイヨシノよりは若干遅れて開花、樹齢は70年です。
では満開の姿をどうぞ!
引用:https://ameblo.jp/aa065266/entry-12454304089.html
混雑を避けたい方、珍しい桜を観たい方、来年の春は大原野神社で決まり!?
まとめ
京都市の西の端には奈良があるのか?と思ってしまうような神社と池でした。
そして来年以降、桜シーズンの「千眼桜」は是が非でも見たいですね!
夏では元気なカエルさんたちにまた会えるのも楽しみです。
少しタフな道のりですがぜひ皆さんもお越しください!
Spot Info
maps:
☆阪急+バス
・阪急桂から市バス臨西2番に乗車終点「南春日町」下車(乗車時間20分)、
・阪急東向日から阪急バス「南春日町行き」に乗車終点「南春日町」下車(乗車時間約20分)
(バス停「南春日町」から徒歩7,8分)
☆自転車
・各店舗からそれぞれ約75分~90分
・単純に遠いことと、近づくにつれて傾斜が急な所が出てくるため電動アシスト自転車をオススメいたします!
次回もお楽しみに!