目的地を定めることもなく、ただ自転車をこぐというのは、普通に考えたら少し変わった行為ではあります。
けれど、そんな一見変わった行為を十分にたのしいものへと変えてくれるまちが、ここ京都です。
最近継続してご紹介している仁丹さがしもその手段の一つです。仁丹はまちのあらゆるところに存在し、それをゆるやかに探す楽しみは、子どもの頃に味わった宝さがしゲームの魅力と共通する部分があるように思います。
堀川通の西に「黒門通」という通りがあります。幹線道路として多くの車線を有する堀川通とは対をなすような、細い道です。
先日、この道をのんびりと自転車で走ってみて、いくつかの仁丹を発見しましたのでご紹介します。
この魅力、伝わりますか?
どれもまちに欠かせない重要なピースとして、地域に溶け込んでいる仁丹。100年近い年月をずーっと同じ場所からまちを見続けているのですから、まさに「生き字引」のような存在にすら思えてきます。
急いでいる人や、そもそも興味がない方は、この存在に全く気が付かないのかもしれません。
けれど、こういう何気ない景色の中に隠れている「宝物」をさがす営みを上質な大人の遊びだと認識している私にとって、仁丹をのんびり探す行為は贅沢な時間の過ごし方の一つです。
仁丹さがしは宝さがし。
ゆっくりと、慌てずに、まちを散策してみるとこのまちの違った表情をたのしめます😊